アロコンクリスマス! 大会レポート(環境編)
アローラ! 昨日行いましたアロクリですが、無事大盛況の中つつがなく終了しました。合計46名の方にご参加頂き、非常に盛り上がりました。参加していただいた方はもちろん、参加できなかった方からも楽しみだったという声を頂いており、主催者冥利に尽きます。皆様ありがとうございました。
さて大会結果ですが、ガブルカ(ガブリアスルカリオ)の使用率が20%を超える中、ただ1人ナゲツケサルを使ったけろぽんさん(ナゲツケサルゾロアークGX))となりました! おめでとうございます!
大会概要と上位入賞者、そして気になるデッキ分布・勝率は以下となります。
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◯大会概要
日時と場所:2017年12月17日(日) バトロコ高田馬場店
参加者数:46名
試合形式:スイスドロー5回戦30分BO1
◯上位入賞者
優勝:けろぽんさん(ナゲツケサルゾロアークGX・5-0-0)
準優勝:カズマさん(グソクムシャGXネクロズマGX・4-0-1)
3位:こばゆうさん(グソクムシャGX子ラランテス・4-1-0)
4位:ぺるーさん(竜ジジーロン+超バレット・4-1-0)
6位:ヤナギさん(ジジーロンGXソルガレオGX・4-1-0)
◯デッキ分布と勝率
※最大勝ち点:使用者数*5試合*勝利時の勝ち点3を指す。理論上の最大勝ち点。
※勝ち点獲得率:獲得勝ち点を最大勝ち点で割ったもの。実質的な勝率。引き分け時に勝ち点1が発生する関係上、こうした表記になった
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◯ガブルカはなぜ勝ちきれなかったのか?
分布を見て誰もが気づくのは、ガブルカ系統の高い使用率です。ガブルカ系統以外のデッキのバラけ方に対し、ガブルカ系統の使用率は2位たそがれネクロズマGXジバコイル系統の2倍と大きく離しています。
一方でベスト8にたかぼーさんが入賞しているものの、勝ち点獲得率は高くなく、勝率5割をわずかに切っています。なぜ圧倒的Tier1だったガブルカ系統は勝ちきれなかったのでしょうか?
先に答えを言ってしまうと、「1~3回戦までにホウオウGX系統やたそがれネクロズマGXジバコイルといった勝ちたい相手に勝ちきれなかった結果、4~5回戦でミラーマッチが多発し、喰い合ってしまった」が僕の見立てです。3回戦終了時、ガブルカ系統使用者の勝ち点分布は以下のようになっていました。
勝ち点6:3名
勝ち点5:1名
勝ち点4:1名
勝ち点3:4名
勝ち点1:1名
3回戦終了時点ですでに全勝者はおらず、勝ち点6と3が多かったため、その後同士討ちが始まります。
結果的に、ガブルカ系統の星取表は以下のようになりました。
もっとも試合数の多かったのはミラーマッチ。まあ1つ発生するごとに2試合分カウントされるのでそれはそうですね、と。またガブルカ系統が強いとされるホウオウGX系統に勝てていないこと、Tier2のたそがれネクロズマGXジバコイル系統をすべて落としたことが響いています。ホウオウGXとたそがれネクロズマは序盤で落としていることが多く、後半のミラーマッチ多発の原因ともなっています。
なおここまで読んでお気づきの方もいるかもしれませんが、上位3名はほとんどガブルカ系統を踏んでいません。3人合計15試合でマッチングは1度だけ。序盤でガブルカ系統が星を落とした結果上位デッキとのマッチングが発生しておらず、実は直接的な相性は今回の結果からは分かりません。ただ言えるのは、ガブルカ系統はそもそも安定した構築がまだ見つかっておらず、環境以前に、構築面でまだまだ伸びしろのあるアーキタイプなのだということです。逆に今回の大会の結果をもって「ガブルカ強くない」と判断するのは早計とも言えそうです。
◯苦戦した2進化系統デッキ
なおガブルカ+鋼(ネクロズマ/ソルガレオ)で全体の使用率4割を超えているのですが、いずれも2進化ポケモンがキーとなる構築となっています。一方でベスト8のうち、ガブルカでも鋼でもない6つのデッキは、いずれもたねポケモンや1進化ポケモンを主体としたデッキです。こうしたことからも、やはり2進化ポケモンをキーとしたデッキは、まだ発展途上であるということが分かります。
今後ドローやサーチ系のカードが強化されると、こうした2進化主体のデッキが伸びていくかもしれません。
では逆にサンムーン限定環境における「安定した構築」とはどのようなものなのでしょうか。後ほど「構築編」ということで、上位デッキからこの環境における安定したデッキの組み方を探ってみたいと思います。というわけで、続く。