デッキレシピ:プリズムレック
シャトレックが話題ですが、今月上旬のシティリーグで妻に渡したレックをご紹介します。ガノン型でもゼラオラ型でもなく、◇ポケモンでエネ加速を行うのでプリズム(スター)型と仮称します。
◯デッキの概要
要はカプ・コケコ◇およびラティアス◇でエネ加速を行うレックです。今年のJCSで三部門制覇を遂げたレックウザGXデッキが、いずれもピーピーマックスで加速するレックウザGX+ラティアス◇という形でした。ここでピーピーマックスによる加速期待値を「3枚くらい打てて2枚当たる」ぐらいのものだと強引に仮定すると、カプ・コケコ◇でそのまま置き換えができます。
またデンジュモクGXを入れることで、
・ユニットエネルギーやレインボーエネルギーが多いルガゾロやサンダージラーチに強くなる
・ビーストリングでエネを補充し中盤の打点不足を防ぐ
という動きができます。
◯デッキ選択の狙い
以上が構造的な話なのですが、環境的な話をすると、主に念頭に置いていたのは「サンダージラーチ」「マッシルガン」「ルガゾロ」あたりでした。マッシルガンやルガゾロをレックが蹂躙していったのは記憶に新しいですが、サンダージラーチにもレックは強いと考えていました。サンダージラーチは基本的に進化前たねを狩りながら立ってしまったGXは2パンするという動きです。翻せばたねGXの速攻に原理的には強くありません。ただしたねGXが基本的に「3-4エネ要求100点台後半の打点」なため、何らかのエネ加速手段が必要になります。多くの場合それが特性を持つ進化ポケモンのため(ウルネクのカラマネロ、ズガドーンアーゴヨンのアーゴヨン)、進化前たねがサンダーに狩られて優位に立てない……という構図です。
要はスタンドアローンで最序盤に動き出せるたねGXが居ればいいんでしょう……だったら……という理由でこのデッキに至りました。
◯結果
結論としては、このデッキは環境にあまり合っていませんでした。
理由1. アロベトやマニューラの増加
サンダージラーチ流行の煽りをくらい、アロベトやマニューラが増加していました。特にアロベトは早期に立つと致命的で、レックウザGXのしっぷうどとう、コケコ◇のせんじんのまい、いずれも防がれてほぼエネ加速ができなくなります。
理由2. サンダージラーチ以外の非GX主体デッキへの対応
確かに妻が出場したシティの「上位は」ルガゾロやマッシルガン、サンダージラーチがそれなりにいたものの、上位マッチに食い込む前にアロベトを踏んで下位マッチに飲み込まれた結果、様々な非GX主体のデッキと鉢合わせし負けました。サンダージラーチほど早くないものの、どのみちレックウザGXが前に出ないといけないデッキのため、非GXでレックウザGXをワンパンされると厳しいものがありました。
ということで思った以上に進みが早かったのもありますが、結果として当時の環境にはアンマッチだったのが残念です。ただし回していて非常に楽しいデッキなので、僕自身もどこかで機会があれば使いたいと想います。