アロコンクリスマス! 大会レポート(構築編)
アローラ! だいぶ間が空いてしまいましたが、アロクリの上位デッキリストを元に、サンムーン限定環境におけるデッキ構築のベストプラクティスを探る「構築編」をお送りします。今回は対象をサポートとグッズに絞り分析をしてみました。
◯サポート
まずサポートです。ベスト8入賞デッキで使われているサポートカードを、2つの指標で分類しました。
1. 採用率(採用者数÷8*100)
2.平均採用枚数(合計採用枚数÷採用者数)
この2つの指標を組み合わせ分類した結果、こんな感じになりました。
横軸が採用率、縦軸が平均採用枚数となっています。それぞれの分類定義は以下のとおりです。
A:採用率50%以上・平均採用枚数2.0以上(2.0ジャストを除く)
→多くのデッキで主力として採用されるサポート
B:採用率50%以上・平均採用枚数2.0以下
→多くのデッキでサブとして採用されるサポート
C:採用率50%未満・平均採用枚数2.0以上(2.0ジャストを除く)
→一部のデッキで主力として採用されるサポート
D:採用率50%未満・平均採用枚数2.0以下
→一部のデッキでサブとして採用されるサポート
ということで、サンムーン限定環境ではシロナ・グズマ・リーリエは必須級、かつ3枚近くは入る、と言えそうです。また枚数は少ないもののアセロラが多くのデッキに入っており、これは上位入賞者の多くがたねポケモンまたは1進化ポケモンを主力としていたことも関係しそうです。
一方、プルメリやマーマネといったサポートはハンドトラッシュという制約があり、使うデッキを選ぶようです。テンガン山やアクアパッチなどが多用されたデッキでは活躍できそうですね。
またポケモンだいすきクラブが分類Dというのは個人的に驚きました。以下のグッズ編で紹介するネストボールが多用されていたことも関係するのかもしれません。
◯グッズ
分類定義などはサポートと同じのため省略します。
グッズはサポートよりも偏りが激しいのが特徴です。ハイパーボールは見事8名全員4積み。またネストボールも枚数の差こそあれ8人全員が採用していました。また意外だったのがフィールドブロワーで、枚数こそ少ないものの採用率が高く、それなりにどうぐやスタジアムが警戒されていたことが分かります。
またエネくじや学習装置、エネルギーつけかえ、ねがいのバトンといったエネルギーのケアグッズがCに集中しているのも興味深いところです。グッズの性質上、これらは同じデッキに複数採用されることは少なそうなため、ベスト8の多くのプレイヤーが何らかの形で「エネが足りなくてワザを打てずにテンポロスする」ことを避けようとしていたことが分かります。
一方でポケモンいれかえやエスケープボードといったアタッカーを入れ替えるグッズがDに分類されているのはやや意外でした。グズマが多用されており、それで事足りたのかもしれません。
いかがでしたでしょうか? もちろん今回の結果がこの環境における「正解」ではなく、今後研究が進むに連れベストプラクティスも変わってくるでしょう。今回の結果は現時点での情報として参考にしていただければと思います。
次回は主催3人で行ったアロクリ事前予想の答え合わせ記事をお届けします。