ニャオニクスな日々

夫婦でポケカやっています

自分でデッキを組んだことのない妻が1人でデッキを組めるようになるまで

今回は本筋に入る前にブログ名のお話からです。僕はポケモンカードを妻とやっております。なぜニャオニクスかというと、カップルっぽいポケモンニャオニクスだったので、ニャオニクスな日々です。もしかするとトリトドンな日々だったかもしれません。いやあれは東西か。とにかく極めてイージーな理由です。

その妻ですが、1年近くポケカをやっているものの、自分でデッキを組んだことがありりません。僕がデッキを組み、負けると「勝てるようにして!」と僕がオーダーを受け、僕がチューニングします。べつに家庭内環境をさらけ出すつもりはないのですが、とにかくデッキ構築に関してはザ初心者です。ところが最近、外で対戦する機会が増えてポケカ熱が上がったようで「自分でデッキを組みたい!」と言い出しました。とはいえさすがに徒手空拳では厳しいので、試しに家庭内講習会をすることになりました。備忘録としてそのプロセスをここに載せておきます。

 

▼考え方―カードを4種類に分ける

普通、ポケカでデッキを組むときは「ポケモンがこれとこれ、サポートがこれとこれ……」みたいな感じで組むと思います。ただこれはデッキを組むのに慣れてる人のやり方で、そもそも自分で組んだこと無い!という人には実はハードルが高い入り方だと考えていました。

そこで今回妻にはまず最初に「1.使いたいカード(コンセプト)」を挙げてもらいました。そしてそれを中心に

2.コンセプトを実現するためのカード

3.弱みを補うカード

0.どのデッキにもだいたい入るカード

を一緒に考えました。

 

0.どのデッキにもだいたい入るカード

ハイパーボールやバトルサーチャー、プラターヌ、フラダリなど「とりあえず入るカード」は予めスペースを割いておきます。忘れてあとから入れようとすると枚数調整が面倒になるので。枚数は仮なのであとから調整をかけます。

4 プラターヌ博士

4 N

2 フラダリ

4 ハイパーボール

4 バトルサーチャー

1.使いたいカード(コンセプトカード)

妻はデンリュウ(とメガデンリュウ)が好きなので、

・MデンリュウEXの「エクサボルト」で170打点+確定マヒで相手を確実に倒しつつ

・デメリットである自身への30ダメージを「うねりの大海」で解消し技を連発する

というコンセプトになりました。

 

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ということで、とりあえず必要なカードを用意します。

※枚数は後で調整するので仮置きです。

 

4 デンリュウEX

3 MデンリュウEX

4 うねりの大海

4 Mデンリュウソウルリンク

 

2.コンセプトを実現するためのカード

◯エネルギー

まず考える必要があったのはエクサボルトのエネルギーでした。雷雷+無色2というのは環境云々を抜きにしても重いです。まずニコタマは必須です。電気エネルギーもそれなりに要ります。とりあえず8枚くらいは必要だろうと考え、同じように枚数を仮置きします。

8 雷エネルギー

4 無色ニコタマ

 ◯エネルギー加速

とはいえエネルギーを十分に用意しても4エネは厳しいことに変わりありません。何らかの加速が必要です。メガターボはひとまず採用として、それ以外の加速手段についてはここで分岐が発生します。

A.デンリュウEXのサンダーロッド(山札4枚めくって中の雷エネを好きに付ける)

B.MライボルトEX(+バトルコンプレッサ、ピーピーマックスなど)

C.レックウザ(ターボストーム)

Z.(共通)メガターボ

最初に妻が選んだのはデンリュウEX自体で加速するA案でした。当然そのままでは安定しないので山札の順番を操作できるマオを追加で用意します。またマオを引くためにカプ・テテフGXを入れました。メリットはデンリュウ単騎で動けることと、スペースに余裕が出来ることです。

2 マオ

1 カプ・テテフGX

3 メガターボ

◯ドロー・サーチ

コンセプトカードにソウルリンクとうねりの大海があり、これらは序盤に必ず引きたいカードです。そのためトレーナーズポストで入手確率を上げます。またこれらを含めてそこそこ要求パーツが多く、またテテフGXはマオを呼ぶために使う可能性があるため別のドローソースとしてシェイミEXを採用しました。

4 トレーナーズポスト

2 シェイミEX

 3.弱みを補うカード

 ほぼデッキの骨格は完成したので、残りのスペースで弱点を補完します。このデッキが苦手なのは、

・ガメスボルケや白レックなどの速攻性のあるデッキ

アローラキュウコン(ひかりのけっかい)、メレシー

ルガルガンなどの闘デッキ

・(軽石が使えないため)フラダリなどでエネのないデンリュウが縛られる動き

・エクサボルトでマヒさせた相手がアセロラやAZで戻される動き

あたりです。速攻型のデッキに対してはいったんオカルトマニアで速度を減速させることにしました。こちらの場が完成すれば勝ち筋はあるからです。また2番目のアローラキュウコンやメレシー対策も兼ねています。

3番目の闘デッキは根本的な対策は正直厳しいです。が、ルガルガンに関してはエネ破壊が刺さるためクセロシキを採用。フラッシュエネルギーも検討しましたが逆に改ハンを食らってテンポを失うこと、サンダーロッドの対象にならないことから不採用としました。

またデンリュウが縛られる動きについては、アセロラとカプ・コケコGXを入れることとしました。逆に相手のアセロラ・AZは直接防ぐことはできません。そこでエクサボルトの火力を上げてワンパン範囲を広げることで、間接的にアセロラの活躍機会を減らすことにしました。とはいえソウルリンクがあるためハチマキなどは使えません。そこでククイ博士で打点を上げることにしました。20とはいえ、エクサボルトの打点が170なので、HP180まで見れるようになったのは大きな進歩です。

1 オカルトマニア

1 クセロシキ

1 アセロラ

1 カプ・コケコGX

1 ククイ博士

 ここまでで枚数を数えると62枚。あと2枚減らす必要があります。とりあえず、0で入れたプラターヌ博士とNを一枚ずつ落としました。トレーナーズポストもテテフGXもあるのでとりあえず何とかなるだろうという楽観的観測です。動かしてみて必要であればまた入れます。

※選択肢も含めて実際に並べるのがミソ

上から順に「0.どのデッキに入るカード」「1.コンセプト」「2.コンセプトを実現するカード(エネルギー+メガターボ)、同エネ加速の選択肢A~C(メガデンリュウデンリュウのフィギュアは敷居です)、同ドロー・サーチ」「3.弱みを補うカード」です。選択肢は頭の中でだけ考えるのではなく実際にパターンを洗いだしたらカードを並べるのが重要です。またなるべくチューニングするごとにその過程を写真で撮っておくことをお勧めします。

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▼対戦~チューニング

ひとまずデッキが完成しました。ちなみに文章だと上記をすべて僕が考えたように見えてしまいますが、当然妻と「エネ加速する手段は何がある?」「このデッキは何に弱い?」などのコミュニケーションを挟んでいます。

なおこの当初のバージョンは動かす前から不安がありました。上手く動けば2-3ターン目にはエクサボルトを打てるのですが、なにせ「デンリュウEXが前に出る→マオを使ってサンダーロッド→ソウルリンク付けて進化してエネはってエクサボルト!」と非常に単線的な動きを前提としており、この動きから少しでも外れると途端に弱くなります。そしてかるいしが入っておらず、テテフやシェイミの打点を上げる道具もないため、元の路線に戻るための時間稼ぎも厳しい構築です。

チューニングのためいくつかのデッキと対戦した結果、不安は現実のものとなりました。当然そう簡単に2-3ターン目にエクサボルトが打てるはずもなく、かつ1ターンでもエネが貼れないと致命的なテンポロスになります。特にデンリュウ以外でスタートした時の動きがかなり厳しいため、エネ加速の手段を変更することにしました。

チューニングはMライボルトEXを経て、今はレックウザを試しています。上記の4分類は最初にデッキを組むときにも役に立ちますが、本領を発揮するのはチューニングだと考えています。最初から思い通りの動きをするデッキが組めることは稀です。作った、負けた、そのまま放置、にならないように、デッキの中身をモジュール化し、さらにそれを分岐した選択肢含め記録しておくことで、どこが悪かったのか、効率的に考えられるようになります。実際妻はこれを期に1人でデッキをチューニングするようになりました。

▼まとめ

◯デッキの中身をモジュール化する

1.使いたいカード(コンセプト)を決めて、

0.どのデッキにもだいたい入るカード

2.コンセプトを実現するためのカード

3.弱みを補うカード

の3つを考える。

◯複数の選択肢が生まれたらいったん全部洗い出してカードを並べてみる

◯バージョンごとに記録を残しておく

何かのご参考になれば幸いです。