ゴミなだれダストダスのダメージ期待値(相手デッキ別)
新弾が発売されて10日が経とうとしています。ゴミなだれダストダス強いですね! ただそのあまりにわかりやすいカードパワーゆえに、ダストダス対策の議論が先行し、ダストダス側の研究がまだ追いついてないようにも思えます。
僕自身、SM環境限定構築でダストダスケンタロスGXを握り、挙句ダストダスミラーを2回も踏んだこともあり、ダストダスを使う側としてもう少しこいつを活躍させたいと考えました。とはいえ、ゴミなだれは相手のデッキタイプや展開によってそもそも期待できるダメージが異なります。まずはどのデッキとどのターン数でどの程度のダメージがが読めるのか、調べてみました。
▼アーキタイプ6つにおけるゴミなだれのダメージ期待値
いったんの結論だけ先に書いてしまいます。メジャーどころのアーキタイプを6つ持ってきて、各デッキごとに10回ずつ、5ターン目まで一人回しをして使用したグッズ(道具含む)から出されるダメージの平均値です。
★条件
・各デッキごとに10回まわして使用したグッズ(道具込み)枚数の平均値から算出。
・なお10回中2回は念のため対人戦を混ぜている。結果として対人戦と一人回しでグッズの使用数に大きな差はなかった。
・オーロット以外はチャンピオンズリーグ2017大阪大会ベスト16のデッキから。レシピは以下から。
・オーロットはベスト16にいなかったが今後増えていくと思われるので、ポケカメモさんからレシピを拝借。
・そのためオーロット以外SM2のカードは反映されていない
・ゴミなだれ相手想定では回していないため、実際は相手がグッズ使用を抑制するなどの下振れ要因が入る
・赤字は「参考」に載せた各デッキの主力ポケのHP(まわし等含まない)を超えるタイミング
▼各デッキごとの詳細データ
以下はデッキごとの詳細データです。当然ながら10回回すとそれなりにグッズを使う場合とそうでない場合があるので、ここでは主にそのブレに注目してみました。
Mean:各ターンごとの平均使用グッズ枚数(道具込み)
Mean Damage:Meanに20をかけたもの。期待出来るゴミなだれのダメージ。
Standard Deviaiton(σ):各ターンごとの、グッズ使用枚数の標準偏差(試行回数10)。つまり試合ごとグッズ使用枚数の「ブレ」の平均。
σ Damage:σに20をかけたもの。各ターンごとにブレる可能性が高いダメージの量。
Mean -σ:Mean Damageからσ Damageを引いたもの。下振れした場合に取る可能性が高いゴミなだれのダメージ量。
Mean +σ:Mean Damageにσ Damageを足したもの。上振れした場合に取る可能性が高いゴミなだれのダメージ量。
※Mean から何σ増減させるべきかは諸説あるとは思いますが、とりあえず1σで。
▼データから分かること
◯ダストダス側目線
・ダメージの振れ幅がそれなりに広い
・序盤もダメージはそこそこ出る(ことが多い)ため、ヤブクロンスタートでもダストになれれば何とかなりそう。
・下振れした場合、M進化&GX勢はこだわりハチマキを付けても5ターン以内には1パン出来ない。
・でも下振れしてもハチマキつければシェイミは2-3ターン目には、テテフも3-4ターン目には落とせるようになる。
◯相手デッキ目線
・ダメージの振れ幅がそれなりに広い
・バトルコンプレッサー搭載デッキ(今回は白レックとボルケとゲロジュナ)は1~2ターン目のダメージが高くなりがち。
・ゲロジュナは早めにジュナイパーを複数立てれば、ジュナイパーを前にしてダストを狩り続けることで動きを止められる。
・白レックはグッズ使用数が少ないケース=回ってないケースとなることが多かった。そのためシビアな展開が予想される。
▼ダストのデッキ構築に際し考えること
相手のグッズ使用数が下振れした場合の対策としては、下記の2点がありえます。
a.グッズサポート特性その他で打点を上げる
b.グッズを使わせる/捨てさせる
aは上記のこだわりハチマキのほか、炸裂バルーン、またすでに成果を残しているエフェクトブイズなどが挙げられます。たまに「ダストにエフェクトは過剰では?」と言う意見もありますが、下振れしたケース(Mean -σ Damage)の列を見ると、倍にしてちょうど2-3ターン目に相手の主力ポケを倒せる程度です。そのためエフェクトブイズは正しい選択と言えます。対ゲロジュナにいたっては、エフェクトにさらにハチマキが欲しいくらいです。
逆に言えば、白レックやボルケニオンが初手に200近い(ないしはそれ以上)のダメージを出し得るこの高速インフレ環境で、2-3ターン目に200~240ダメというのは特に速くはありません。bの方向性を捨てるのであれば、エフェクトブイズは必須といえるかもしれません。とにかく、実はaは思いの外選択肢がありません。
bはaと異なり実は色々と選択肢があります。要は相手の展開を阻害すればようやく10ターン目に200ダメ出せるようになっても間に合う(可能性が高くなる)わけです。
ア)ハンデス(直接手札から捨てさせる)
イ)エネ破壊(グッズやプラターヌを使わざるを得ない状況にする)
ウ)特性ロックでテンポディスアドバンテージ
ウ)はダストオキシンのダストダスが思い浮かびますが、序盤にゴミなだれダストを前に出したくないことを考えるとソーナンスの方が適任です。テテフで初手こわいおねえさんを決めつつ、ハンマーでエネを壊しながらソーナンスとゲンガーEXをグルグル回し、テンポを崩しゴミなだれ降臨を待つという形もありな気がします。エーフィGXダストに強いですし。
▼まとめ
◯ダストダス側
・ダストにはエフェクトブイズ。
・さもなくば徹底してテンポ破壊。
◯対ダスト側
・バトルコンプレッサを起点に動く場合、序盤からグッズ使用数が上がりがちなため出来れば構築の段階で避けたい。
・ハチマキがあるためシェイミテテフはすぐに落ちるダメージ量に行く。なるべく出さない。出したらしまう。整理整頓。
その他何かデータを見てお気づきの点あれば是非教えて下さい!